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補聴器の必要性について


耳の構造と加齢性難聴

 

加齢性難聴について)

 加齢に伴って起こる聴力の低下のことを「加齢性難聴」と言います。老化現象の1つとして起こりますが、比較的若い世代にもよく見られるので、“若いからまだ関係ない”と思わず、聴力の低下に気づいたら早めに対処しましょう。

 

耳の構造について)


外から入ってくる音は、外耳を通って鼓膜を振動させます。振動は、耳小骨という小さな骨で増幅されています。

蝸牛の内部には、無数の毛をもつ有毛細胞が並んでいます。耳小骨の振動が伝わって、これらの毛が振動すると、有毛細胞が興奮して電気信号が発生します。この電気信号が聴神経を経て脳の聴覚中枢に伝わり、音として認識されます。

主に老化によって、有毛細胞が変性したり消失したりすると、「加齢性難聴」が起きます。聴神経や脳の聴覚中枢などに老化による変性が起こっていることもあります。

 

有毛細胞と加齢の影響)

健康な状態の有毛細胞です。無数の毛をもつ有毛細胞が並んでいます。

加齢の影響で、毛が折れたり剥がれたりした状態です。上記写真のように、いったん壊れてしまった有毛細胞は元には戻りません。

 

 

 

生活への影響について

 

難聴の進行度)

加齢性難聴は、小さな声から聞き取りにくくなり、徐々に大きな声も聞き取りにくくなります。軽度、中等度、高度の平均聴力は目安となります。「両耳の聴力レベルがそれぞれ70dB以上」などの場合は、身体障害者福祉に基づく聴覚障害に該当します。

 

加齢性難聴のチェック)

 下記に当てはまる場合は、 チェックを入れてください。項目が多いほど、加齢性難聴であることが考えられるので、耳鼻咽喉科を受診することが勧められます。

「え?」と何度も聞き返す。

テレビやラジオの音が大きいと言われる。

電車やバスのアナウンス音が聞き取りにくい。

電話の声が聞き取りにくい。

話し相手の声が聞き取りにくい。

「カ行、サ行、ハ行」が聞き取りにくい。

背後から声をかけられても気づかない。

補聴器の必要性)

 加齢性難聴をそのままにしておくと、日常生活や仕事などに不便が生じます。ご家族の方と会話する時や周囲の音や注意を促す声が聞き取れないことがあります。そういった状況に対応・判断できずに困ることが出てきます。

 また、耳から入る刺激や情報が少なくなると、脳への刺激も乏しくなり、脳の老化が進んでしまうことも考えられます。(早期痴呆への進行)

 人によりましては、コミュニケーションをうまくとれなくなる・地域の方との集まりや人とのつきあいを避けることがあるようです。社会的に孤立して家に閉じこもりがちになりますと、うつ状態や認知症が進むといった危険性があります。

加齢性難聴が起こった場合は、補聴器を使って聴力を補うことで上記の諸問題に対処されることをお勧めします。

 

 

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